基板へのコーティングの種類
基板へのコーティングの種類としては、
全面塗布と部分塗布の2種類があります。
それぞれの目的や適用範囲は異なり、
使用環境や製品特性に応じた選択が重要になります。
-
全面塗布
全面をコーティングすることで基板の表面を覆うようにカバーできるので、水分など、錆や劣化の原因となる要素から守ることができます。
さらに、塵や化学薬品、温度変化、湿度といった外部環境要因からも基板を保護できるため、信頼性が向上します。
コンフォーマルコーティングのような 高度な保護技術を活用することで、基板の耐久性の向上や長寿命化を図ることが可能です。
近年では、環境負荷の少ない溶剤フリーのコーティング技術も注目されており、エコフレンドリーな製造プロセスに貢献しています。 -
部分塗布
コーティングしたい部分へ狭い範囲でのコーティングを行います。
非接触の微細塗布機能であれば、狭小エリアでもマスキングなしで塗布することが可能です。
特に、基板上の特定のエリアだけを保護したい場合や、導電性を維持しつつ防湿性を向上させたい場合に適しています。
例えば、センサーやスイッチ部品に全面塗布を行うと機能しなくなりますが、部分塗布ならば必要なエリアを選んで適用することが可能です。
また、リワークが必要な場合でも、部分的な塗布であれば修理や改修が容易になり、メンテナンス性の向上につながります。
近年では、AIやロボット技術を活用した高精度な自動塗布システムが登場しており、さらなる工程の最適化が進められています。