人手不足に新提案!
- 断熱材貼り合わせの新工法とは?
特に現在では断熱材などの建築用の材料や資材において、省エネに関係するものも増えています。
今回は、建築に携わる方々が断熱材を施工する際に直面している課題を受け、断熱材のプレカット工法という工法を新たにご提案いたします。昨今の人手不足や手作業の施工における課題にアプローチできます。
目次
断熱材の施工時の課題とは?
●需要が増す断熱材
昨今、ZEBやZEHに代表される省エネと創エネにより、建物で消費する年間の一次エネルギーの消費量を正味(ネット)でゼロにすることを目指した建物の需要が増加しています。
ZEBは「Net Zero Energy Building(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)」の略称、ZEHは「Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)」の略称で、どちらも使用エネルギーを省エネによって減らし、創エネによってつくりだすことで、従来の建物や住宅で必要なエネルギーを100%減らそうという考え方です。
ZEBやZEHの建物や住宅を実現するには、外皮の高断熱や省エネ設備の導入、太陽光発電による電力の創出などさまざまなアプローチ方法があります。中でも外皮の高断熱に必要な断熱材の需要は高まっており、特に機能性の良い断熱材が求められています。
●断熱材の役割と種類
断熱材は、建物外部と内部の熱移動を防ぐのに効果を発揮する建築材料です。建物外部に面する床や壁、天井、屋根などに貼り付けることで、熱や冷気の伝達を遅らせ、気密性が高まることで建物内部の温度を快適に保つことができます。その結果、夏は涼しく、冬は暖かく過ごせるようになります。
現在、利用されている断熱材は主に次の種類があります。
・繊維系
グラスウールやロックウールなどの無機繊維系と、セルロースファイバーやウッドファイバーなどの木質繊維系があります。断熱性や不燃性などに優れています。無機繊維系は比較的安価であるため、利用しやすいのが特徴です。特にグラスウールはよく利用されています。
・発泡プラスチック系
ウレタンフォームやポリスチレンフォーム、フェノールフォームなど発泡プラスチック系の素材を利用したものです。断熱性や耐久性、不燃性に優れています。価格は高価になる傾向があります。ウレタンフォームは発泡プラスチック系のうち、断熱性能が高いのが特徴です。
・天然素材系
羊毛(ウールブレス)などの天然素材は、防虫効果や調湿効果に優れています。
それぞれの断熱材には、断熱性能に差があり、熱伝導率の値によって比較することができます。高い断熱効果を実現したい場合は、熱伝導率の値がより低いものを検討する必要があります。
また、断熱材を施工する場所によって向き不向きがあるため、施工場所によっても選定する必要があります。例えば、住宅のキッチンの壁に燃えやすい発泡プラスチック系の断熱材は不向きとなります。
●断熱材の施工にまつわる現場の課題
このような断熱材の施工現場では、さまざまな課題に直面しているといわれます。例えば、次のような課題が挙げられます。
・手作業による品質のばらつき
繊維系の断熱材は、手作業での現場施工が主となっています。職人の熟練度に応じて品質のばらつきが発生するという課題があります。そのため、熟練度の高い職人による品質の高い施工が求められています。
・人手不足・高齢化により職人の確保が困難
国内の労働人口減少や高齢化を背景に、建築業界でも人手不足が慢性化しており、職人の確保が困難となっているのが現状です。
・作業効率化・工期短縮の必要性
品質のばらつきや人手不足などの課題を受けて、限られた人員で品質を保ちながら作業を効率化させていくことが求められています。また少ない人員でできるだけ短時間にて作業を実施するために、そして同業他社との競争力を高めるためにも、工期短縮の必要性も高まっています。
断熱材施工の課題を解決!断熱材のプレカット工法
断熱材の施工における課題を解決するための施工時の工法として、断熱材のプレカット工法をご紹介します。
●断熱材のプレカット工法とは?
断熱材は、現場で職人がカットして基材に接着して施工するのが一般的な方法ですが、プレカット工法では現場ではなく、あらかじめ工場で断熱材を基材に接着し、プレカットしてから出荷する方法です。現場で職人はすでに断熱材が貼り付けられた基材を施工するだけとなります。
●断熱材のプレカット工法のメリット
現場では作業が最小限で済み、職人でなくても施工ができるようになり、工期短縮・高品質につながるメリットがあります。詳しくみていきましょう。
・品質のばらつきを防ぐことができる
プレカット工法では、壁材などの基材に接着剤などで断熱材を貼り付けた上で、工場から出荷します。現場では壁材を施工するだけなので、断熱材の貼り付け作業は不要になります。これにより、品質向上につながり、職人による品質のばらつきを防げるため、一貫性のある品質を保つことができます。
・現場の人手不足による負荷が低減される
施工工程が一つ減るため、現場の人手不足の課題にも対応できます。負荷が軽減され作業量が削減されることで、作業時間や人的リソースにかかるコストを削減できる可能性があります。
・工期短縮につながる
現場での断熱材貼り付け作業がなくなることで、工期短縮にもつながります。結果的に、業務効率化や競争力強化を実現するでしょう。
・環境配慮の面で優れている
工場で断熱材の加工を行うことから、断熱材の幅の調整のためにカットしたときに端材が現場で出ることがありません。廃棄部材が減ることは、廃棄コストの削減につながるとともに環境配慮の取り組みにもなります。
また、工場での加工時に有機溶剤を含まないホットメルトを利用することで、さらに環境配慮につながります。
●高気密・高断熱を実現する断熱材「XPS」の活用がおすすめ
ご提案している断熱材のプレカット工法では、XPSという高気密・高断熱を実現する断熱材をおすすめしています。
XPSとは「押出発泡ポリスチレンフォーム」のことで、ポリスチレンを加熱融解し、発泡剤などを混ぜて押出成形することで製造される発泡プラスチック系の断熱材です。
このような高気密・高断熱のXPSを断熱材として使用して建築した建物は、CO2排出量を削減できることから、環境配慮の取り組みにつながります。
断熱材のプレカット工法を可能にする、ホットメルトのメリット
断熱材のプレカット工法は、加工時の接着剤にホットメルトを利用するホットメルト工法を採用しています。なぜホットメルトを利用するのかのメリットから見ていきましょう。
●ホットメルト工法のメリット
ホットメルトは、常温では固体、加熱すると液体になる接着剤の一種で、冷やすと固まることから乾燥工程が不要になるのが特長です。
また、有機溶剤を含む接着剤が多い中で、ホットメルトは無溶剤であるのも大きな特長です。
即硬化により生産性向上に貢献する上に、環境に優しいという点から、建築業界においても活用が進んでいます。
断熱材の貼り合わせにホットメルトを活用することで、塗布後の乾燥が早まり、断熱材の接着後の待ち時間を短縮できます。結果的に、工場での加工作業全体にかかる時間を削減するため、工期短縮を実現します。
●ホットメルト工法を支えるホットメルトシステム
参考までに、ホットメルト工法を支えるホットメルトシステムをご紹介します。
ホットメルトシステムは、ホットメルトを塗布するための塗布システムで、ホットメルトを加熱溶融し圧送するメルター、様々なパターンで塗布を行うことを可能にするアプリケーター、メルターとアプリケーターをつなぐホースで構成されています。
加熱して溶融したホットメルトをエア圧と電気信号で制御することで、塗布を行います。
このホットメルトシステムを利用することで、高い品質と安定的な塗布を実現します。
●ホットメルトの塗布方法
ホットメルトシステムでは、面塗布、スプレー塗布、点塗布、線塗布(ソリッドとフォーム)、微細塗布など、ニーズに合わせて最適な塗布パターンを創り出すことができます。
まとめ
断熱材の需要が増している昨今、断熱材施工の必要性も増しており、人手不足の中でいかに迅速かつ品質を保った状態で施工できるかが問われています。
今回ご紹介した断熱材のプレカット工法は、ノードソンがご提案する工法です。
ノードソンがご提供する高精度に塗布可能なホットメルトシステムを利用することで、プレカット工法の工期短縮および品質向上・均一化のメリットを実現できます。
詳細に関しましては、サービスページをご覧いただくほか、お問い合わせをいただければお伝えさせていただきますので、ぜひお気軽にご相談ください。

