自動車内装部品製造
ホットメルト接着剤による脱溶剤の実現
最新のホットメルト接着剤システムによる生産の効率化と接着剤歩留りの向上、
およびコスト削減の手法を紹介いたします。
溶剤型接着剤の使用と規制が企業に与える課題
お客様の脱溶剤化を ホットメルト接着剤で解決します
※出所:総務省「消防法(昭和二十三年法律第百八十六号)」
※出所:厚生労働省「労働安全衛生法(昭和四十七年法律第五十七号)」
※出所:経済産業省「揮発性有機化合物(VOC)排出抑制に向けた取組」
※出所:環境省「大気汚染防止法(昭和四十三年法律第九十七号)」
VOC(Volatile Organic Compounds)とは揮発性有機化合物のことを指し、有機溶剤等に含まれる光化学大気汚染の原因物質です。
中には人体に有害な影響を及ぼすものも多く、溶剤の使用には従業員の健康管理や貯蔵設備、
防爆設備、脱臭処理設備の設置など多くのコストがかかってしまうのが実状です。
日本においては環境省が工場等からのVOC排出や飛散に関して排出規制等の施策を実施しています。
規制の厳しい中国では2020年12月よりVOC規制が国外企業にも適用されるようになったため、
今後日本のVOC基準で溶剤を使用した製品の輸出が出来なくなる可能性があり、
改めて日本国内においても脱溶剤を進めることの必要性が再認識されてきています。
溶剤型接着剤を使用しない接着方法として
ノードソンはホットメルト接着剤を強く推奨します
ご参考 : ホットメルト接着剤のメリットとデメリット
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メリット
- ・無溶剤で安全性が高い
- ・乾燥工程が不要で接着速度が速い
- ・様々な被着体に対応
- ・短時間接着で生産性が高い
デメリット
- ・環境温度が接着性能に影響する
- ・高温なため火傷などに注意が必要
なぜなら
ホットメルト接着剤の進化
一般の接着剤は溶剤や水の揮散などにより固化(硬化)し接着するのに対し、
ホットメルト接着剤は加熱溶融-冷却固化のサイクルで接着できるため接着が秒単位で完了します。
最近では、高耐熱のホットメルト接着剤が
直射日光が当たり耐熱要求が高いインストルメントパネルやドアトリムの内装表皮接着に
使用され始めています。
高耐熱ポリオレフィン系
ホットメルト接着剤
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自動車アセンブリ
ホットメルト接着剤
精密塗布技術
ホットメルト接着剤選択のメリット
MERIT 1
VOC削減による環境問題と作業環境の改善
溶剤型接着剤をホットメルト接着剤に
置換えることで有機溶剤の使用量を削減し、
環境問題の解決に貢献します。
溶剤型接着剤を使用しないことで作業員への健康被害を改善します。かつ、ノードソンの高精度スロットコーティング技術により接着剤の飛散を抑え、作業環境をキレイに保ち、清掃の手間を削減します。
MERIT 2
自動化により省人化と品質安定に貢献
ノードソンシステムの特長
・自動化による省人化
労働人口が減少する中、貴重な人手に代わり自動機が接着剤塗布を代行します。
・自動化による品質安定
自動機により塗布ムラをなくし、安定した製品品質を維持します。
ノードソンが提供するホットメルト接着剤塗布事例
- インストルメントパネル
- インストルメントパネルパッド
- ステアリング
- ドアトリムアッパー
- ドアトリムミドル
- ドアトリムアームレスト
- グローブボックス
- コンソールボックス
- レッグパッド
MERIT 3
ホットメルト接着剤への移行で接着剤使用量を
大幅に削減することが可能です
注記 *1 自社試算の参考値です。
溶剤型接着剤 | ホットメルト接着剤 | |
塗布面積(表皮・基材) | 表皮=0.36m²、基材=0.36m² | |
1枚当たりのWet塗布量 (表皮側) | 60g/枚 *¹ | 27g/枚 *² |
1枚当たりWet塗布量 (基材側) | 60g/枚 *¹ | 0g/枚 *² |
時間あたりの生産数 | 60枚 | 60枚 |
時間あたりの接着剤使用量 | 7.2kg/時間 | 1.6kg/時間 |
注記 *1 Dry塗布量 目付25g/m2、非揮発成分20%、塗着率75%
注記 *2 Dry塗布量 目付75g/m2、非揮発成分100%、塗着率100%
動画で見るノードソンの技術
ノードソンならグローバルな視点と豊富な実績で
ホットメルト接着剤への切り替えによる脱溶剤化を一括サポートいたします
実績
ノードソンは、世界35カ国以上に拠点を持つグローバルカンパニーです。
世界中の製造拠点に、業界最高水準の製品とサービスをご提供いたします。
ノードソン株式会社は、米国ナスダック市場に上場のノードソンコーポレーション100%子会社として1969年に日本市場でビジネスを開始しました。
50年以上にわたり、接着、コーティング関連機器のマーケットリーダーとして、日本のお客さまとのパートナーシップを築き、世界標準の技術をお客さまのあらゆるニーズに合わせてご提供いたしております。
お役立ちコラム
- 特徴やVOC規制強化への対応
VOCを含む溶剤などの使用の規制が強まっていることを背景に、脱溶剤化が進むなか、溶剤形接着剤を代替するホットメルト接着剤の活用について解説します。
- VOCの排出削減が必要な理由とは?
多くの企業が、経営や事業の観点からSDGsへの取り組みを進めています。特に、環境保全については、重要なテーマと位置づけられています。製造業においては、工場から排出される大気汚染物質が問題となっておりVOC(揮発性有機化合物)排出削減への対応は急務となっています。 今回は、製造業におけるSDGsと環境保全への取り組みの重要性、VOCの排出削減が必要な理由、VOCの発生源と抑制方法をご紹介します。
- 具体例もご紹介
SDGsという世界各国が取り組むべき目標は、国家、企業、個人いずれも主体的に取り組む必要がありますが、企業はその財力や組織力を持ってSDGsに取り組み、リーダーシップを取りながら推進していく必要があります。そこで今回は、企業がSDGsに取り組むべき理由を考察すべく、SDGsの解説および企業がSDGsに取り組むメリット、SDGsへの取り組み例をご紹介します。
- 接着のメカニズムや接着力を維持するポイントをご紹介
接着剤を用いて接着接合するニーズがある分野は、近年、多様化しています。その対象物としては建築材料や衣料、紙、歯科治療、自動車部品、精密機器、医療機器など、多岐に渡り、あらゆる産業分野で活用されています。 今回は、接着の定義や接着のメカニズム、高い接着力を得るためのポイントとして、濡れ性・接触角の意味をご理解いただくとともに、濡れ性を改善する方法や接着力を維持するための留意点についてもご紹介します。ぜひご覧ください。
- それぞれの特徴を徹底解説!
接着剤は、家庭から建築現場、精密機器や機械の製造工程まで、さまざまな用途や現場で使用されています。その接着剤は、さまざまな種類に分類できます。 今回は、接着剤の種類やそれぞれの特徴について解説します。
- 液状接着剤とホットメルト接着剤の塗布パターンや塗布システムのご紹介
接着剤を利用する理想的な接着のためには、塗布パターンや接着剤に応じた塗膜を調整するアプリケーターや塗布システムの選定が重要です。本コラムでは液状接着剤とホットメルト接着剤のそれぞれの塗布パターンから塗布システムまで徹底解説します。
日本のみならず世界中で、ホットメルト接着剤は様々な製品の
プロダクトアセンブリに活用されています
木工家具縁貼り
各種不織布貼り合せ
家電用シーリング
紙加工用粘着剤コーティング
フィルター用シーリング
背表紙の貼り合わせ
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