粉体塗装による建材への塗装

粉体塗装で実現する
生産性の向上と
環境問題への対応

ノードソンの粉体塗装システムは、色替えにかかる塗装の時間や手間を解消し削減
生産効率を改善、環境問題への配慮も実現します。

コンフォーマルコーティング

建材の分野において、
粉体塗装への切り替えによる
環境保全への配慮が進んでいます。

日本の建材分野においては、有機溶剤や液体を使用した塗装が一般的ですが、VOC規制への対応、廃棄量が多いことによる廃棄コスト増といった課題があります。一方、海外の建材塗装においては粉体塗装が一般的となっています。粉体塗装とは、顔料や樹脂、添加剤などをあらかじめ粉末状に砕いた「粉体」を塗料として塗装する方法ですが、有機溶剤を使わないため、液体塗装よりも環境に配慮された塗装方法と言えます。液体塗装から粉体塗装に切り替えることで、塗料の再利用による廃棄量の削減、VOC対策といった建材分野における塗装で懸念される環境問題も改善します。また、ノードソンの粉体塗装システムなら、色替えにかかる塗装時間の短縮や、多色化ニーズへも簡単に対応が可能です。

海外の建材塗装で見られる
粉体塗装の活用シーン

  • 海外の建材での粉体塗装活用シーン
  • 海外の建材での粉体塗装活用シーン
  • 海外の建材での粉体塗装活用シーン
  • 海外の建材での粉体塗装活用シーン

ノードソンの粉体塗装技術を
活用するメリット

  • 自動化による
    生産性の向上と
    品質の安定

  • 省人化による
    ランニングコストの
    低減

  • グローバルでの
    豊富な経験と実績

粉体塗装と液体塗装の比較

① 作業工程の手間

液体塗装では、対象物を液剤に漬ける必要があり、容器や液剤の準備に手間がかかりますが、粉体塗装はスプレーで塗装するため準備の時間を削減できます。

  • 粉体塗装
  • 液体塗装

② 塗料の再利用

液体塗料は、VOCを含んでいるため塗料が揮発しますが、粉体塗装用の塗料には有機溶剤が含まれていないため揮発することなく、再利用が可能です。また粉体塗装用の塗料は環境にも優しい塗料となります。

  • 粉体塗装
  • 液体塗装

③ 塗装品質の安定

粉体塗装の自動化技術を活用した塗装を行うことで、熟練工の技術や経験によることが多い液体塗装と比較し、安定した塗装品質を確保できます。

  • 粉体塗装
  • 液体塗装

④ 人体への影響

粉体塗装に使用される塗料には、有機溶剤が使用されていないため、揮発性有機化合物(VOC)が含まれず、液体塗料と比較すると、粉体塗装は人体への影響は少なく、安全性の高い塗装と言えます。一方で、粉体塗装では塗装時に噴射した粉を吸い込んでしまうリスクがありますので、防塵服やマスクなどの着用をしっかり行うことが重要です。

  • 粉体塗装
  • 液体塗装

粉体塗装への切り替えで、
塗装効率が大きく変わります

塗料使用効率
  • 粉体塗装
    (回収再利用した場合)

  • 液体塗装
    (一般的な塗装の場合)

(当社製品比較)

粉体塗装は、塗料を回収再利用することで塗料の無駄を減らしコストを削減します

ノードソンの粉体塗装関連製品

パウダーブースやスプレーガンなど多数ご紹介

ノードソンの粉体塗装技術

  • HDLVテクノロジーシステムで
    高精度な粉体塗装を実現

    プロディジー® HDLV (高密度低速) パウダーコーティングポンプでは、高密送技術を採用し、より多くの粉体をより少ない圧縮エアーで吐出することで、対象への高い塗着効率を実現し塗料の使用量を削減します。ガンポンプと大容量ポンプを内蔵しており、吸引と吐出の両方向でパージが可能。可動部品とシールがないため、メンテナンスが容易になります。

  • 粉体塗装なら複雑な箇所への
    塗装も簡単に行え、
    色替え速度が速く塗着効率も向上

    HDLVシステムを活用することで、高密度の粉体を低速で搬送することが可能となります。ガンノズルから柔らかくスプレーができ、複雑な箇所にも簡単に入り込み塗装します。また色替え速度の高速化も可能です。

  • グローバルでの経験が豊富な
    エンジニアよるオーダーメイドシステム

    ノードソンでは、塗装対象物ごとに生産の効率化をグローバルレベルで検討しており、経験豊富なエンジニアが高いレベルでご提案させていただきます。また、お客様の工場の環境に合わせて最適なシステムの導入方法をオーダーメイドで実現するため、スペースの活用や塗装のさらなる効率化を提案します。

ノードソンの粉体塗装システム
導入事例

液体塗装から高密送技術を使用した粉体塗装へ切り替え環境にやさしい作業環境を実現

静電液体塗装を行っていた企業の事例。
高い塗布密度のおかげで水性塗料の塗布効率は高く、仕上がり品質も顧客を満足させるものでした。しかし、このシステムはもう時代遅れで古く、毎週何時間ものメンテナンスが必要なうえ、環境面での懸念材料にもなり、液体塗装から粉体塗装へのコンバージョンが最優先プロジェクトに。プロジェクト完遂には数年かかったものの、塗料コストを 50%削減、リワークと品質関連のコストを 70%削減するなど成果を上げ、また、清潔で環境にやさしい運転条件も満たしました。

関連製品

  • プロディジー® ジェネレーションII HDLV® ポンプ

    プロディジー® HDLV (高密度低速) パウダーコーティングポンプでは、高密度低速搬送技術を採用し、より多くの粉体をより少ない圧縮エアーで吐出することで、高い塗着効率と材料の削減を実現します。ベンチュリー式トランスファーポンプの 3 倍量の粉体を吐出して、色替え時間を短縮します。

ノードソンの粉体塗装関連製品

パウダーブースやスプレーガンなど多数ご紹介

導入の流れ

STEP1

問い合わせ

STEP2

ヒアリング

STEP3

提案

STEP4

図面作成

STEP5

お見積り

STEP6

ラボテスト

実績

ノードソンは、世界35カ国以上に拠点を持つグローバルカンパニーです。
世界中の製造拠点に、業界最高水準の製品とサービスをご提供いたします。

実績

ノードソン株式会社は、米国ナスダック市場に上場のノードソンコーポレーション100%子会社として1969年に日本市場でビジネスを開始しました。
50年以上にわたり、接着、コーティング関連機器のマーケットリーダーとして、日本のお客さまとのパートナーシップを築き、世界標準の技術をお客さまのあらゆるニーズに合わせてご提供いたしております。

建築・建材分野における環境に
優しい施工技術とは?
~新たなアプローチで
VOC規制にも対応~

無料オンラインセミナー
見逃し配信申し込み受付中

エネルギー価格の高騰や、コロナ禍によって在宅で過ごす時間が増えたことにより、住宅に機能性や快適性を求める動きがより一層強まっています。そのようななか、省エネルギーで、一年中快適に暮らせるということから、高気密・高断熱住宅へのニーズが高まっています。建築現場において、手作業による貼り合わせが行われることの多い断熱材ですが、品質のバラツキや現場での施工時間が長くなるといった課題もあります。断熱材にXPSを活用し、プレカット工法時にホットメルトを使用して事前に組み立てることで、このような課題を解決できます。そのほかにも、建材などへの塗装は、液体塗装が一般的ですが、VOC規制への対応、大量の液剤廃棄による廃棄コスト増といった課題があります。有機溶剤が含まれていない粉体塗装用の塗料は、再利用が可能で環境にも優しい塗料といえます。本セミナーでは、これらの課題に対する新たなソリューションを実際の事例とともに紹介いたします。

また、オンラインセミナーに先立って、川島範久建築設計事務所 主宰 / 明治大学 講師 川島 範久 氏に、「自然と繋がるDelightfulな建築・都市」と題した特別講演を行っていただきます。

※特別講演との二部構成となっております。

【無料】お役立ち資料

お役立ちコラム

粉体塗装(パウダーコーティング)とは
- メリットと環境配慮に最適な理由

SDGsや地球環境への貢献意識が世界的に高まっている中、建築の分野では、サステナブルな建材や環境配慮型の資材の利用が進んでいます。建築建材をはじめとした様々なものに対して効率的な塗装を実現する粉体塗装の特長やメリット、環境配慮に最適な理由などを解説します。

製造業におけるSDGsの取り組みと環境保全
- VOCの排出削減が必要な理由とは?

多くの企業が、経営や事業の観点からSDGsへの取り組みを進めています。特に、環境保全については、重要なテーマと位置づけられています。製造業においては、工場から排出される大気汚染物質が問題となっておりVOC(揮発性有機化合物)排出削減への対応は急務となっています。 今回は、製造業におけるSDGsと環境保全への取り組みの重要性、VOCの排出削減が必要な理由、VOCの発生源と抑制方法をご紹介します。

企業がSDGsに取り組むべき理由とは
- 具体例もご紹介

SDGsという世界各国が取り組むべき目標は、国家、企業、個人いずれも主体的に取り組む必要がありますが、企業はその財力や組織力を持ってSDGsに取り組み、リーダーシップを取りながら推進していく必要があります。そこで今回は、企業がSDGsに取り組むべき理由を考察すべく、SDGsの解説および企業がSDGsに取り組むメリット、SDGsへの取り組み例をご紹介します。